イランに入る前に、準備とイスラム教について【世界一周29ヵ国目イラン】

2018年8月23日




サラーム!(こんにちは)

って事でついにイランに入ります!



イランはイスラム教を国教と定める、バリバリのムスリムの国です。

因みに下手なことをすると、宗教警察がいるので捕まります!


その為に皆さん、心構えとそれなりの準備が必要です。




また、イランに必要な基礎知識ものっけておきました!

皆さんがよりイラン旅行を楽しめるように、参考にして貰えると嬉しいです♪


服装


イランに入る前に、絶対必要なのが服装の準備!

女性は特に重要です。



まずは、ストール!


そして、長袖・長ズボン!



基本的に、手と顔以外の肌は隠さないといけません。まあ、テレビでよく見るヒジャブの格好が基本ですね。
できれば、体のライン(特にお尻)のラインを出さないのが望ましいです。




髪の毛については必ずしもではないようです。イラン人でも若い人は、前髪が少し出てる人もいます。

しかし、礼儀としてモスクに入る時ぐらいは、隠した方がベターだと思います。





女性で購入をオススメしたいのが、チャドルと呼ばれる。黒いコートのような服です。



チャドル
頭を隠すフードも付いています


これはモスクに入る際に絶対必要です。

もちろん、入り口で借りる事も出来ますが、その場合大きい布を羽織るだけの場合が多いです。
そうするとズレやすいし、写真を撮るときなど、とても不便です。





チャドルは1着95000リアル(当時のレートで950円程度)でイラン国内で購入可能です。

長期滞在するようであれば、1着買ってもいいと思います。


オマケに、Tシャツの上に羽織るだけで、肌が隠れるので、ラクだし、便利です。




男性は、上はTシャツでも良いようですが、下は長ズボンが必須です。

イラン人で短パン履いてる人を、ほとんど見た事がないです。



更に上も長袖であると更にいいです。必ずしもではありませんが…







イランのイスラム教について





イランのイスラム教はシーア派です。

イスラム教には、いくつか派閥があります。




もっとも大きいのがシーア派か?スンナ派か?です。




そして、イランのおよそ90%をシーア派が占めています。






そもそも、シーア派とは何ぞや?


という人も多いはず。


簡単にご説明しましょう。







まず事の発端は、イスラム教の開祖ムハンマドの死にあります。

ムハンマドは後継者を示す事がなく、突然亡くなりました。




その為起こったのが、後継者争い。




片方は、後継者は影響力がある人が…つまり、みんなのリーダーがなるべきである!

そう主張したのが、今のスンナ派です。






方や、後継者はムハンマドの血筋の…つまり、世襲制(カリフ)にするべきだ!

と主張したのが、シーア派です。





結局、後継者争いはスンナ派が勝ち、後々イスラム教世界のリーダーの全てがスンナ派になっています。






そして、イスラム教徒の9割はスンナ派です。




シーア派とスンナ派では、お祈りの回数やコーランの解釈が微妙に違います。

1日に行われるお祈りは、
シーア派が3回
スンナ派は5回です。





また、イスラム教を国教とする国は、政教一致の国が多いです。


そして、シーア派かスンナ派になるかで、一つの罪が、有罪になるか、無罪になるか大きく変わってきます。


なので、スンナ派が国教の国では、自国の法律を乗っ取られまいと、少数派のシーア派を迫害してる国もあるようです。






皆さんのイメージするシーア派というと、まあ過激なイメージがつきものですが、イラン人はというとそんな事もなく、かなり穏やかで優しいです。

その点では、イランを回ってみて、大分イメージが変わりました。







後継者、エマームについて




先程、シーア派のムハンマドの後継者は「世襲制であるべきである」と主張していると書きました。

その後継者のことを「エマーム」と言います。



シーア派は、ムハンマドの直系の子孫、12人をエマームとしています。




スンナ派はこれらのエマームを迫害してきました。自分達の立てた後継者が良いに決まってますからね。
なのでその迫害により、エマームは11代まで、全て殉教させられたとされています。





シーア派最大のお祭り、というか宗教儀式であるアーシューラーはそれをよく表しています。

これはムハンマドの孫、3代目エマーム、ホセインの殉教を哀悼して行われます。

人々は皆黒ずくめのカッコをして、ホセインの殉教の悲しみを理解すべく、自らを鎖で打ち、中には頬を釘で刺す人も…

そんなちょっと狂気的なお祭りの通り、ホセインは十二エマームの中でも代表的な殉教者なのです。





そして、聖地マシュハドに祀られてるのは、エマームの1人、8代目エマーム・レザー

彼は、エマームの中で、唯一後継者候補となった人。


しかし、彼は途中で亡くなってしまいます。


シーア派の人たちは殺されたと主張していますが、真偽のほどは定かではありません。


そして、彼が葬られたマシュハドはシーア派最大聖地となっているのです。



マシュハドのモスク




そして、最後の12代目エマームは一般には、誰だとは知られていません。

彼はお隠れエマームとして、その存在を隠されています。


しかし、彼はいつか、再び人々の目の前に現れ、イスラム世界の危機を救うとされています。







イラン国内のSNSについて



イランは中国と同様に、SNSを制限しています。

FacebookやTwitterは使えません。
あと、gmailを始めGoogleも…

ただし、インスタやLINEは使えます。






制限されているSNSを使いたい場合は、VPNを使わなければなりません。






携帯用であれば、無料のアプリがオススメです。


オススメはShadow x有名どころで「VPNネコ」もありますが、イランでは前者の方がスムーズに使用できます。



また、ブログのアップロードなど、パソコンを使いたい場合はセカイVPNがオススメです。
こちらのブラウザは、VPN制限区域内でも開くことが可能です。

なので、イラン国内で慌てて登録しても大丈夫です。





歩き方大先生について


皆様の旅行のお供「地球の歩き方」


皆さんもちろん最新版を持って、イランを訪れると思います。


物騒ですしね、最新の動向を知ってないと心配ですよね!




しかし、私はもう一個持っていく事をオススメします。
それは、「地球の歩き方 イラン2013年版」です。





最新版を書店で見ればわかるのですが、ペラッペラなんですね


全185ページ程度。


まあ、まとまっていると言えば聞こえがいいですが、情報も薄くなってるわけですね。



対して、2013年版は300ページ近くあります!

その情報差は、一目瞭然。






私が、最初に訪れたマシュハド。

マシュハドから2時間程離れた町に、イランの有名な詩人で研究家「オマル・ハイヤーム」の霊廟があります。


ハイヤームの霊廟


そこも最新版ではカット!

ロンリープラネットにも載ってる、有名な場所なんですが…






けど、2013年版には載ってます!
見所を逃したくない人は、是非もう一冊持って行ってください。





※イラン革命については後程書きます






こんなところですかね…

ルールさえ守っていれば、イランはとても楽しい所です!

何より、優しいイラン人がたくさんいて、前述したとおりシーア派のイメージが変わるでしょう!

では、皆さんが楽しいイラン旅行を送れるのを願って!

それでは~♪




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