負の世界遺産「アウシュビッツ強制収容所」に行ってきた【世界一周36ヵ国目ポーランド】

2018年10月23日





チェコのプラハから夜行で来たのは、ちょっと戻ったポーランドのクラクフ



着いてすぐ宿に行って、荷物を置きすぐ出発しました。



今日は、アウシュビッツ=ビルケナウ強制収容所に行くからです


まあ、もう有名すぎて言わずもがなですが、ユダヤ人を大量虐殺した施設です。




世界遺産にも指定されていて、負の遺産として多くの人に知られています。







アウシュビッツの行き方



アウシュビッツは、クラクラ近くの街オシフィエンチムという所にあります。



アウシュビッツは「オシフィエンチム」のドイツ語読みです。


行き方は電車もあるそうですが、一番安く行きやすいのはバスです。

それに駅からは少し歩かないといけないので、面倒です。


バスはバスターミナルから出ていて、「Auschwitzアウシュビッツ」と書いているのでわかりやすいです。


バスからだと、施設のすぐ目の前に着いてくれます。




アウシュビッツまでのバスの値段は

行き12ズゥオチ


帰り15ズゥオチ

買えりなぜ値段が違ったのか忘れてしまいましたが、この値段で行くことができます。






アウシュビッツに行くならガイドをつけるべし!




実はアウシュビッツ自体は入場料がいりません。

自分でフラーと入って、見ることができます。




しかしながら、ただぼーっと眺めるだけなのは、とても勿体無い!




だって、確かに展示物はあるけど、何も知らないとただの建物でしかないです


もちろん、遺髪や大量の靴、そして、写真などが飾られています。


ここに収容された人の靴
遺髪は撮影禁止です

ガス缶使われてるのは殺虫剤だったそう
ムシと同じように人を殺していたなんて…
それはモチロン衝撃的なのですが、ガイドを聞かないと、それが何を意味するのかが分からないと思います。



ガス室
本当に何もない空間だった

この壁の前で多くの人が銃殺されました



なぜこれがあるのか?


どうしてこのようなことになったのか?



せっかくアウシュビッツに来たのに、「ここが虐殺の行われた場所かぁ」だけで終わるのは大変もったいない!




そこで、是非ともオススメしたいのが、アウシュビッツ博物館唯一の日本人ガイド「中谷さん」です。



以前会った旅人にオススメされたのもあるのですが、このためにわざわざ日程を合わせてツアーに参加して、正解でした。



皆さんも訪れる時は是非、中谷さんにガイドをお願いしてください。



まあもちろん英語に自信がある方だったら、そんなの必要ないかもしれませんが、細かいニュアンスはやはり日本語でないと伝わらないことがあります。



また疑問に思ったら、気軽に質問できるので、やはり日本語ガイドがいいかと思いますね。



ホームページから予約できるようですが、私は日本語ガイドが出てこなかったので、直接連絡しました。メアドはこちら



ここに予約の旨を連絡すれば、大丈夫です。



大変人気のツアーなので、2週間ぐらい前の予約と、場合によっては団体予約も入ってるので、日程の調節が必要です。

そこら辺を注意しといたほうがいいと思います。





ツアー内容を軽く…



普段は結構中身について書くのですが、このブログを読んでる人の中には、



これから行く人もいるだろうし…


是非とも現地に行って、アウシュビッツを見ながら説明を聴いて欲しいので、


今回はさらっと触りだけお話ししましょう。



収容所のゲート




皆さんは「ユダヤ人」って、どんな人種かわかりますか?



肌の色は?


目の色は?

私もここ最近このテーマには、悩まされてきました。


杉原千畝記念館でも、その名前は出てきた



けど、ユダヤ人って何だ?


なかなか答えがないんですよね?


ネットでかなり検索しても答えは出ないです。




実はユダヤ人は「ユダヤ教を信じる人」の事なのです。




つまり、

アジア住んでいようが、

アフリカ住んでいようが、

ヨーロッパ住んでいようが、



ユダヤ教を信じたら、ユダヤ人なのです。




この先、イスラエルに行くのですが、その時これは深く感じました。




そしたら思いませんか?


一体どうやって、ナチスはユダヤ人を見分けたのか?




収容されるユダヤ人たち
中にはほんの子供も…


そして、ここに収容されていたのは、何もユダヤ人だけではなかったのです。



これは、大量の義足です。





そして、このマークの説明



これはアウシュビッツの囚人服に縫い付けられていたマークです。



右上のピンクのマーク


これは今で言うLGBTを示すマークです。







つまり、ここでは社会的少数派や弱者も収容していたのです。



それが、何を意味するか




それは皆さんがアウシュビッツで実際に見て考えて欲しいです。




今さわりだけ話しましたがこの話は、今の私達にも関係ない話ではない事です。





むしろ、今の日本でも、いや世界中でもそれを議論しなければいけないのです。


移民問題や人種、交通網が発達し、世界が近くなればなるほど、人を知れば知るほど避けられない問題なのです。







ツアーは二本立てです。


アウシュビッツⅠと、そこから少し離れた所にあるアウシュビッツビルケナウです。





このビルケナウには、あのアンネ・フランクが収容されていました。



この車両に満員になるほどの人が乗っていました
中には運ばれる途中に命を落とす人も…



ポーランドは日本より緯度も高く冬場は寒いです。マイナスになる気温なんて、ざらです。
ここは風も強く、私が行った日もコートを着てても寒さで凍えそうでした。



収容されていた家

寝ていた場所
もちろん防寒具などはほとんどない



こんな極寒の地に収容されて、

しかも強制労働やレイプ、


そして最後にはガス室や殺されていたこと…


これらの出来事を思うと、本当に心が痛みます。


実際に来てみて、それを改めて実感しました。


小説や映画の中だけでなく、実際訪れてその一部に触れられたことは非常に価値があることでした。


そして、中谷さんの説明も私たちに考えさせる形で、事実を提示してくれます。



終った後も、考えさせられるそんな有意義なツアーでした。






このツアーを通して感じたこと




中谷さんが言っていました。


ドイツでは、高校入試には「第二次世界大戦」の歴史しか出ないのだそうです。



それは、ドイツがこの歴史から真っ向から向き合っているからです。




同じ事を繰り返さない為に




日本はどうでしょう?




日本人が侵略戦争した時のことを、どれだけ私達が詳しく語れるでしょうか?



正直私は自信がないです。



満州事変やら


真珠湾攻撃やら


本当はこれは、私達が一番語れないといけない歴史なのかと思います。




まだまだ日本の教科書は薄っぺらいです。

そして私たちも勉強不足です。



同じことを繰り返さないために、学びは必要なのです。




それを深く感じさせてくれる場所。


そして、ツアーでした。



オススメですので、ぜひ皆さんアウシュビッツを訪れる時は、ガイドツアーを申し込んでください。





旅メモ

アウシュビッツまでのバス
行き12ズゥオチ
帰り15ズゥオチ
日本語ガイド料 60ズゥオチ



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