ダルエスサラームで強盗に遭って、帰国を決めた時【世界一周19ヵ国目タンザニア】

2018年3月22日




かなり意味深な書き終わりをしたので、どのようになったか気になる方もいるだろう。



結論から言うと、昨日の夕方強盗に遭った

噂通り、カードを限度額まで行かれた。

そして、多少殴られた。

今、再び旅に出発しているが、かなり心も体も傷を負った。

ホントは手口とかをここで掲載して、教えてあげたいのだが、いろいろ諸事情で書けない。

旅終わりには書こうと思うので、今しばらく待ってもらいたい。


一つ言えるのは、「ダルエス・モシ・アルーシャ」この3カ所にはタクシー強盗がいる。
そして、バイタク・トゥクトゥクにも仲間がいるそうだ。

旅人が乗っていいのは。ウーバーかもしくは最悪でもムンドカシかダラダラのみ!

必ず注意してもらいたい、特にムンドカシのバスは狙う相手を探してる場合がある。
特に注意が必要だ。




では、事件にあった次の日から書こうと思う。




強盗に殴られてしまった為、目の腫れはますますひどくなってきていた。
もう、お岩さん状態。


とりあえず、病院行こう。

昨日から何も食べてないので、お腹が空いてるはずなのだが、腹部を殴られたせいか、何も食べる気が起きなかった。

ただ、お腹の中で腸とかがうぞうぞ動いているような感覚や、筋肉痛に近い感覚がお腹にずっと残っていて、食べ物が入るような状態じゃなかった。

よく考えたら、腹も殴られたし、喉も締め付けられてたしね。


昨日買った、スプライトだけが唯一喉を通った。

シャワーを浴びて、日本大使館へ向かった。
近くにあるマリアのオフィスでWi-Fiを使いウーバーを呼んだ。


そして、日本大使館へ


目の腫れはいよいよひどくなって、左目は開けてられなくなった。

あまりにえぐすぎるので、髪の毛で隠した。

有難いことに昔から無神経な性格なせいか外に、外に出る事については恐怖感はなかった。ただ、「やるべき事をしなければならない」という感覚だけだった。



日本の国旗が見えて、日本大使館に着いた。

セキュリティに日本語で挨拶される。

数少ない荷物を、手荷物検査機に通して、セキュリティチェックを受け日本大使館に入った。


中には黒人の人も働いていたが、壁に貼られているポスターやパンフレット、久しぶりに日本語に囲まれた環境にちょっと感動した。


そして、大使館で話を聞いてもらい、父親に電話をかけ、事の次第をついに話した。




案の定「帰って来い」と言われた。

けど、それも考え始めていた。お金が無いならなんとかなるけど、この怪我はヤバかった。



お金を借りて警察署に向かった。
流石の警官も、私の目を見て、やんごとない事と思ったらしい。とっても対応が良かったし、なんか偉そうな人の所に通されて、説明することになった。

「捕まえたら、連絡するよ」

と言われたけど、特に犯人の特徴とか聞いてこなかったから、本気で捕まえる気は無いと思う笑

ポリスレポートをもらうにあたって、まず彼らは英語ができなかった。なので、私が事件の状況を英語で書いてあげた。


その後、担当の人が私のプロフィールも含め、詳細を書いていた。

かなり時間がかかったので、警察署の状況を見てた。

7メートルぐらいある木製のカウンター、私はその一番左端に立っていた。向かい合って、カウンターの向こうに担当の警官が立っている。

そして、担当警官の後ろに、何故か女の人がいっぱいいる部屋がある。

時折、私の隣に人が来て、その人達に向けて、食べ物や飲み物を渡して行く。



なんだろな…この部屋?




留置所だった。

入り口がドアの様に鉄格子をはめただけで、簡素過ぎてわからなかった。
水も食べ物も渡されず、かなり暑いためペットボトルを潰したうちわで、自分達を仰いでいた。

そのすぐ隣私の見えない位置に、男性用の留置所もあるらしく、武器を持たない様に上裸にされた男達がひっきりなしに留置所に入って来ていた。



そして、右隣の警官は盗品を整理していた。50以上の財布が私の隣に山をなした。


財布の山



沢山ありすぎて、笑えてくるぐらい



ちなみに、ここの警察署の管轄はモロッコ周辺。ダルエスには、他にも何軒かあるみたい。
ここだけで、これだけの人が捕まってるなら、ダルエスサラームの犯罪率って、とんでもない数だと思う。

そして、留置所の彼女達は私を見て、手を振ってきた。




悠長過ぎる笑



犯罪ダメでしょ!とジェスチャーを送った。



彼女達は笑っていた


笑い事じゃないって!

終わって、ダラダラに乗り、病院へ

大使館の人に紹介してもらった、ダルエスサラームも病院。
めちゃキレイ


ボツワナの町の診療所みたいな所とは、大違い。
クレジットカード払いできるし、x線もある。私の担当した医師は、インド系の医者だった。

ここだったら、私の日焼けでこさえた火傷を見て、騒がないだろうな…笑



目の検査を受け、x線を取って、もう病院が閉まる時間が来たので「結果は明日になる」と言われた。

病院内にWi-Fiがあるので、それでウーバーを使って帰った。

家の近くのカフェでWi-Fiを使いながら、食事した。


ラップサンド

このカフェ、ケーキもあってすごくオシャレなんだけど、およそケーキとかに縁がなさそうな、イカツイ黒人のおじさんが一人でやってるようです。

私が来たら、嬉しそうに接客してくれました。


「人は見た目によらないなぁ」と本当に思った。



よく行っている家の近くにある商店のおじさんと仲良くなった。

最初はウザいなぁと正直思ってたけど、普通にいい人。

袋ラーメンを買おうとしたら、


「作り方知ってるか?チョー簡単なんだぜ!」

と言ってきた。



もちろんです。それ、日本生まれですからね笑




買い物が終わって歩きながら、ふと思った。

なんとなく泣くこともなく、こんな風に普通を装ってる自分がいるのは、まだ現実を受け止められてないだと思う。
きっと落ち着いたら、もっと涙が流れてくるのかもしれない。



お金より、失った心の方が大きい。


南部アフリカで、すごく楽しかったから「アフリカ好きだな」と思ってたのに、壊してしまったなぁ
けど、これが見たかった私の世界の真実だと言ったら、それもそうだ。

今タンザニアの経済状況はとてもよくない。
今年の国連が調査した世界幸福度調査のタンザニアの順位は、世界156ヵ国中153位というなかなかの数字をはじき出している。

やはり貧困は人の道徳的感情をすり減らしていくのだ
これが後進国の現状だ。


本当に今まで、私を助けてくれた人達に申し訳ないと思う。
いいアフリカで終わらせる事が出来なかったこと、良くしてくれた人たちをがっかりさせてしまった。


おそらく、このブログを読んだ人達の中には、アフリカを旅行先に外す人もいるだろう。


こんな怖いところって



私もそう思う。



けど、私はどうしても、アフリカの全ては嫌いになれない。



いい人達にあって、素晴らしいアフリカも知ってるから…

全部が全部、悪じゃない事も体験して来た…


まあ何にせよ、アフリカ長く良すぎたな。予定では、そろそろエジプト予定だった。

長く居すぎて慣れて、それで気持ちが緩み切ってた。


そうだ。むしろ、これは丁度良かったのかもしれない。


帰ろう。

日本に。


この顔見たら、親に何言われるかとか、人にどう言われるとかより、今必要なのは休息だ。



明日、病院で結果をもらい。日本に帰国することに決めた。

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