ルサカのストリートチルドレンに会ってきた話【世界一周10ヵ国目サンビア リターンズ】



私はJICAのゆきさんの紹介で、Nsansa village ンサンサビレッジ」という所に滞在してます。

ンサンサビレッジとは、日本人の奥さんとザンビア人の旦那さんのムタレ夫妻が運営している、ザンビアのルサカにあるストリートチルドレンの家の名前です。


私はここにボランティアとして、4泊5日滞在しました。

その話を2本立てで話したいと思います。


1回目は真面目な話。真面目な話だけで終わらせないのが私なもんで…

まず、ンサンサビレッジについてと、ストリートチルドレンに現場に行った時のお話をしたいと思います。




ザンビアのストリートチルドレンについて


ザンビアには1万4千人のストリートチルドレンがいます。
彼らは貧困やドメスティックバイオレンスなどの理由で、路上で生活しています。


彼らは昼間眠り、夜活動します。



何故なら夜寒過ぎて、眠る事が出来ないからです。
ザンビアは昼はTシャツでいいぐらいですが、夜はかなり冷えます。
ただでさえ、薄着しかもっていない彼らにとって、夜は寒さで目が覚めてしまいます。
その為、昼間に眠くなって彼らは寝てしまうのです。

そして、彼らの手には、ペットボトルが握られています。その中にはドラッグが入っています。

彼らは寒さや空腹を凌ぐ為、ドラッグを吸います。






ペットボトルキャップ一杯のシンナーが1クワチャ(10円)で買えてしまうのです。
ドラッグは食べ物よりも、安く買えてしまう為、彼らには手が出しやすいのです。


ンサンサではそんなストリートチルドレン子達を保護しています。
5歳から20歳ぐらいまでの男の子、40~50人がここに住んでいます。



ここでは、3食の食事と寝る場所、教育の機会を与えています。


ドラッグの依存から抜け出すのは簡単なことではありませんが、少しずつ彼らの社会復帰と貧困から抜け出せるように支援しているのが、この施設です。



HP
彼らはみんないい子で、「盗みをしたくないから、ドラッグを吸って我慢してた」という子も多いです。

私は、盗みをすることが普通なのかと思っていたので、正直そういう子がいるのはびっくりしました。

ここに来てストリートチルドレンへの見方がだいぶ変わりました。

道で彼らが私たちに手を伸ばすのは、また違った理由があったことを知りました。





私は機会があって「ストリートチルドレン」の現場へ行く事が出来ました。

ストリートチルドレンの現場



スーパーでパンや飲み物を買って、線路脇の橋の下にいる彼らを訪問しました。
近くの駐車場に車を止めて、車を降りると、彼らがいました。

話の通り、昼間寝ている子達。



今は2月で、日中は夏のようですが、夜はとても冷え込みます。
薄着の彼らには、夜はかなり厳しいでしょう。

私達が行っても、ずっと寝ている子もいました。

そして、橋の下に行くと、40人程のストリートチルドレンがいました。






彼らの手にはペットボトルがありました。もしくは、布を口に当ててる子もいました。
どちらもドラッグです。布にはシンナーが染み込んでいます。





日本では吸ってる人を見た事無かったので、衝撃的でした。

こんな小さな子達でも、簡単にドラッグが手に入ってしまうし、吸ってしまうのです。





奥では煮炊きをしていました。






彼らの多くは、服や肌などが真っ黒になっています。
雨季になると、木材がしっけてしまう為、廃材のタイヤやビニールなどを燃やすそうです。
その黒い煙は彼らをススだらけにします。
もちろん、その煙は身体にいいわけありませんが、暖をとるためにはどうしようもないのです。

私の隣にいる右の子がリーダー。


右の黒いTシャツの子


今ンサンサのスタッフの一員として、トレーニング中だそうです。

一人一人に手渡しで、パンと飲み物を渡しました。

ここの子達は、ンサンサで日曜日に行われる、キリスト教のミサに毎週参加している子達です。

なので、ドラッグをまだ吸ってはいるものの、とても落ち着いています。







次行くのは、まだンサンサの人達も関わり始めたばかりのストリートチルドレン。





降りると早速彼らが寄ってきました。


橋の下の子達では感じなかったけど、呼気がかなり薬品臭いです。
かなりドラッグに依存しているのでしょう。

私に掴みかからんばかりの距離で話されたので、普段は能天気な私も流石にドキドキしました。



彼らには一人一人に渡さず、パンの袋と飲み物数本をそのまま渡しました。

さっき程のグループのように均等に分け与えるのではなく、少し奪い合いになってしまいました。




まだたくさんいる彼らを見て、ンサンサで保護できたり、コミュニケーションがとれているのは、一握りなのを実感しました。


保護しなければいけない子は、今ンサンサにいる子だけではないのです。

まだまだ、支援の物資も人も場所も足りていないのです。


そこを去るとき、何人かの男の子が、私達の乗った車を追いかけて来ました。



「その手を取ってあげられない、自分って無力だなぁ」って悲しくなりました。



私が渡したパンは、その場凌ぎですが、それでも彼らの役に立てばと思っています。




今回、一日店長の時に貯めた45ドルの内35ドル分を彼らの為の、パンや飲み物に変えて、彼らの元を訪問しました。
ご来店の方、ありがとうございました。





残りは、ンサンサの子達の為のアクティビティに使いました。

その話は次回に…






一緒に行った韓国人のチョウもブログを書いていて、そちらのほうが詳しく書かれています。
英語ですが、とてもうまく書かれてるので、ぜひ読んでみてください!

チョウのブログ


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