ハラレで旧ジンバブエドルをゲットせよ!ジンバブエマネークライシス【世界一周17ヵ国目ジンバブエ】

2018年2月8日
その2


特別支援学校の見学が終わり、さおりさんとご飯を食べに行きました。

近くのショッピングセンターでお昼ご飯!私のリクエストで、ピザとサラダ!



とっても文化的な食事。
美味しい!ジンバブエなので、ちょっとお高いけど、普通の食事ってホントに素晴らしい‼


ジンバブエについて、色々聞きました。


ジンバブエではつい昨年末、大統領が変わったばかり。
中々、激しい時にジンバブエに住んでいた、さおりさんはどう感じたのでしょうか。


まず、大統領が交代した時、特に市民レベルでは何もなかったそう。

誰も血を流さず、平和に交代したそうだ。
その時は普段は、何処にいるかわからない白人もたくさん出てきて、デモに参加したそうです。

彼等は街中では、殆ど見かけません。
殆どの人が、車で移動してるのと、郊外の高級な住宅街に居住してるからです。
デモの時は「こんなに白人住んでたのか…」と驚くレベルだったそうです。

そして、やっぱり思うのは、政治や情勢が変化しても市民レベルではにもないということを実感します。


例えば、海外の人達から見て日本はどう思われてるか。

よく聞くのが

「地震があり、放射能が流れてる危険な国」

けど、実際住んでる私達はそれを聞いて、全否定するはずです。
けど、同じ事が日本でも起こっています。

何も現実を見ないで上っ面だけの、インターネットの情報やニュースに振り回される。
誇張されたものを信じ込んでしまう。

「本当の現実は現地にしかないのに…」と思います。


そして、何かと話題のジンバブエドルですが、私達は「インフレ、インフレ」とはやし立てていましたが、現状はかなり厳しかったようです。

人々はパンを買うために、朝5時からパン屋に並びました。


カバンいっぱいのジンバブエドルを持って。

その世代では、公用語である英語を話せない子もいます。
子供達はそれにかり出され、満足に教育を受けられなかったためです。

農村では、人々が次々と餓死で死んで行ったそうです。

あのインフレは、多くの人に傷を残していきました。





たかがお金、されどお金…

怖いですね…




昔は、ジンバブエは白人が手放したくない程、豊かな土地だったそうです。

そこをムガベさんが白人を追い出しました。

それで上手く行くかと思いきや、自分たちではその豊かな土地を上手く利用できず、農地はどんどん荒れ果てて行ったそうです。


まさか、インフレで餓死者が出るような国になるとは…


ムガベさんはそれでも、市民達に文句は言わせませんでした。

そう言う人々は粛正され、実質独裁国家でした。



実際、このような現状でありながら、彼は大統領選で4度も選出されています。



ようやく大統領は変わりましたが、これからジンバブエは豊かな国を取り戻せるのでしょうか。

大統領が変わったぐらいで治る、生易しいものではなさそうです。



そして、さおりさんは私のワガママも聞いてくれました。

「旧ジンバブエドルをゲットしたい!」

これだけ、凄惨な話をしておいて、ミーハーな話をするのもアレですが…


やはり欲しいです。

最高単位100 trillion こと、100兆ジンバブエドル」

ミリオンの上、ティリオンって言うんですね。

因みにこの時、ジンバブエ準備銀行の総裁であったゴノという人は、ブラックユーモアで有名なイグノーベル賞の数学賞を受賞しています。


授賞理由は

「人々に非常に大きな数にも対応できるようになる為の、簡単で毎日できるトレーニング法を国民に与えたことに対して」


マジで笑えない話ですが…



この高額紙幣、当時の金額は約25円。
今オークションで売ると、なかなか高額の取引をされています。

しかし、市場に流通する前に廃止された通過の為、今はなかなか手に入らないそう。

去年までは、街中で売ってて、手に入れることができたそうですが…




今はビクトリアフォールズの観光地に集中してるし、数も減ってるので、入手困難です。

ちなみに、私はリビングストンにいる時に、街中で持ってる人に声を掛けられましたが、当時その価値が分からず、購入しませんでした…泣



欲しい…





さおりさんは、たまたま販売場所を知っていました。

今ご飯を食べているショッピングモールの裏に、おみやげ屋があります。



そこに、一件ジンバブエドルを取り扱っている所がありました。

しかしながら、20 Trillion 」一枚と「10 Trillion 」数枚しかなく、最高単位は見つからず…

ちなみに昨日、市内のお土産屋も当たっていましたが、中々最高単位はなかったです。10 Trillion 」までです。


一応、待ってて貰って、さおりさんと別れてから、街中へもう一度探しに行きました。



ムバレ・ムシカ・マーケットという、お土産を扱う所があると聞いていたので、コンビバスを乗り継いで、行ってみましたが、そこには土産物屋自体、見当たりませんでした。






その後は街に戻って、次の日のザンビア行きのバスチケットを買いに「Road port」のバス乗り場に行きました。

「King Lion」という会社で、15ドルでザンビアのルサカまで運航しています。
朝7時と昼12時の2便があります。

私は朝の7時の便に乗ります。

買い終わって、もう少し探しました。
中心街を歩いてたら、旧ジンバブエドルの看板を持っている人がいましたが、50 Trillion であまり状態が良くなかったので、やめました。




やはり目的の「100 Trillion 」は見つからず、最初に教えてもらったマーケットに帰ることに…


時刻は17時前、彼らが店を閉めてしまうので、何とか早めに帰りたい。

しかしながら、焦ってる時こそ何だかんだ起こってしまう…




まず、帰りのコンビを間違える。てか、騙された
目的地行きのコンビのバスに乗ったつもりが、全く別の方向に!



配車係に「ふざけんな」と猛抗議したら、全額返してくれて、そっち方向に行くバスを手配してくれた。

ジンバブエ来てから、ジンバブエ人と喧嘩してばっかだな笑笑



そして、そのコンビが今度は事故に遭う…泣

夕方のハラレは、道路がめちゃくちゃ混雑します。

私の乗ってたコンビは、しょっちゅう車線変更したり、ごちゃごちゃやっていました。

案の定、ガキッと音がして、車体の右後ろのバンパーが剥がれていました。


後ろの車のバンパーも外れてる

止む無く、そのコンビを降りて、歩いて、別の乗り場へ…

その時点で18時半だったので、もう閉まってるかな…





とガッカリしながら、お土産屋へ



そしたら、ギリギリの所でまだお店の人がいました!





そして、念願の「20 Trillion 」「10 Trillion 」を各一枚、13米ドルで購入(ここでも米ドルとジンバブエドルの格差があり、米ドルじゃないとこの値段じゃなかった…w)




そして、大量にあったジンバブエドル。



の内、状態の良いものを数枚2ドルで購入しました。



こうしてみると、お金の儚さが身にしみてわかりますね。


ふざけた絵だけどね…w

あの事件の時、一瞬にして、お金が紙切れになりましたからね…

そして、この紙切れで人が死んで行ったのです。


ジンバブエは観光こそそんなになかったものの、お金の勉強という意味では、とても来て良かったと思っています。

そんな、ジンバブエ。是非みなさんもジンバブエきお越しの際は、この国の金銭事情を肌で感じながら、旅をしてみてください!


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お釣りが、飴だった時期もあるらしい。

お札を数える方が手間だから…

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