ノルウェーでヒッチハイクをしてみた+野宿www 【4ヵ国目ノルウェー】



ヒッチハイクします!

再びーー笑
しかも海外でやるとは思わなかった!

そもそもの始まりは、カウチホストからにある。彼はトロールディックを始め、様々なことを教えてくれました。
その会話の中で、「トロムソーがノルウェーのパリだ」と言っていました。
だけど、ノルウェーの高物価に辟易してた私は、あまり気が進みませんでした。




ただ、彼はこうも言いました。



トロンハイムからは高速一本道だから、トレーラーをヒッチハイクできるよ!




普通の人なら異国の地で、絶対やらないでしょう。

けど、その時の私は何かの歯車が狂ってたのだと思う笑



行くよ!



と言ってしまった。

それには理由があるんです。

・1回日本でやった事あるから、ヒッチハイクのハードルが下がっていた
・ノルウェーの人はめちゃくちゃ優しい。(日本人より優しいと思う)
・昔はよくやってる人がいたと言う。
・高物価にうんざり、けどトロムソーは見たい!
・そして、ノルウェーは景色がキレイで楽しい

それを全部釣り合わせた結果こうなってしまったんですw



前日に、トロンヘイムの宿の人に聞くと、親切にヒッチハイクに最適な場所やヒッチハイカーのフェイスブックページなどを教えてくれました。おまけに、段ボールくれて、ペンまで貸してくれました。(ノルウェーの人はホントにやさしい)



教えてくれたところは、宿からはちょっと歩きます。

同室のポーランド人の女性も、元ヒッチハイカーで相談に乗ってくれました。
グーグルで調べると、16時間。
なかなか一日は厳しいねと言われました。
もう、最悪夜中になる覚悟だ。




そして次の日朝8時、二人に「Good luck!」と言われながら宿を去りました。



まず重い荷物を歩いて45分。

休憩しつつ、札を掲げつつ…
宿の人が教えてくれた、高速の入り口を目指して、ひたすら歩きました。




途中で犬の散歩をしているおじさんに声をかけられて、「トロムソーまでヒッチハイクするんだ」というと、励ましてくれました笑

そして、ようやく入り口に到着‼

赤丸→宿 緑丸→スタート
スタート地点











しかし、ここからが大変…





ノルウェーの問題点。

人はいいけど、そもそも人が少ない。



10分に2台ぐらいのペースでしか人が通らない。

日本でヒッチハイクした時より、圧倒的に分母が少ないのだ!






私の看板を見ると大体がにこやかにほほ笑むか、「ゴメンね無理だよ」と返してくれます。
日本のような「えっ、マジで!」という冷ややかな視線がないだけ、とても良かったが、ちょっとこの数は厳しい…


しかも、頼みの綱のそばにあるのショッピングモールが開かなくて、トイレがない…






けど、2時間粘った…


そして、諦めた!


もう、今後の日程とかいろいろ考えると、夜行で行ったほうがまだいい!お金はかかるけど、覚悟しよう!!




そう思って、荷物を置いて、Wifiのあるショッピングモールの入り口で、バスを検索し始めた、矢先でした…




突然一台のバンが止まって、おじさんが手を振ってくれました。

その時の嬉しさったらなかったな~本気で諦めてたから‼



彼はわざわざ引き返してくれて、
「ここは、トロムソー方面じゃないから、俺がいいところまで乗っけてあげるよ」

もう、段ボールを掲げてなかったので、引き返したという彼の言葉を信じた!

こうして無事トロンヘイムを去ることができました。





おじさんは印刷会社をしていて、Tシャツなどをプリントしているそうです。私も元同業者なので、話が合って楽しかったです。

しばらくして、
「ここ俺の地元なんだ。この前、日本の印刷会社の人を案内したところがあるんだ!君も連れてってあげるよ。」

と言ってくれました。

それが、こちら


お分かりだろうか、駅名が「HELLヘル=地獄」なんです笑


佇んでる人が乗っけてくれたおじさん


ノルウェーの真ん中で、地獄に遭遇するとは思わなかった笑


こういう地元のことが分かるのも、ヒッチハイクならでは


その後、おじさんは途中で私を下ろして、スウェーデンまで行く予定だったのですが、予定場所を通り越して、私が次の車を探せるいいところまで、乗っけてってくれました。


おまけに最後にコーヒーまで奢ってくれて、激励の言葉をかけてくれて去っていきました。

次が見つけやすいガソリンスタンド


さてここから仕切り直し!
今度こそ、トレーラー狙いで行くぞ‼



幸い、さっきよりも通り過ぎる台数ははるかに多いです笑



しばらく、段ボールを掲げて待っていると、一台の親子を乗せた車が止まってくれました。


トロムソーは無理だけど、近くの駅まで乗っけてあげるよ。
そこから終点まで行って、バスに乗り換えれば行けるよ。

と言ってくれました。


けど、もう乗りかかった船!いけるところまで行ってやる‼

と心に決めていたので、お礼を言って遠慮させていただきました。



しばらくすると、一台のキャンピングカーが止まってくれました。

運転手の細マッチョなお兄さんが「乗りなよ‼」と言ってくれました。
おじいさんも一緒で、全然危なそうに見えなかったので、お邪魔させていただくことになりました‼



人生初のキャンピングカー♪
しかも、ヒッチハイクで‼

も~テンションが上がって仕方がなかったですね♪




聞くと二人は親子で、ノルウェーを南から旅して帰ってくる最中だったそう。これからノルウェーの島まで帰るそうですなので、途中のムーシャまで乗っけてくれるそう。


おじいさんは昔ヨーロッパをヒッチハイクで旅したことがあって、こうやってヒッチハイカーを見かけると、乗っけてあげるそうです。



昔より今はバスも発達してて便利だろう?だから、だいぶ見かけなくなったけどね。


と少し寂しそうに話していました。


兄さんが「今日はいい日だ。雨が降ってなくて、晴れてなくて、曇っている。ドライブには最適だね」

私はこの時、正直意味が分からなかったのです。
だって、ドライブは良く晴れた太陽の元でするものですよね?けどその意味は、すぐにわかりました。

途中で道が2本に分かれていました、兄さんが「ちょっと時間がかかるけど、こっちの道のほうがいいんだ」とE06ラインをまっすぐ行きました。



もうそこからは、私のノルウェーの旅の中でも忘れられない旅となりました。






まず、ノルウェーでも二番目に大きい湖のほとりを通りました。
ずーっと車で進んでるのにまだまだ続く湖に、私は二人に「まだ続くんですかこの湖は」と何度も聞いてしまいました笑



一番印象的だったのは、ノルウェーの秋の美しさでした。
普通の道でもだいぶ綺麗だったのですが、その一カ所だけは別格でした。

ちょうど道路が二つの山の底にあって、両側にはちょっと傾斜のある坂が山のてっぺんに向かって続いていました。そこには、黄色と赤のに彩られた紅葉した草が絨毯のように広がっていて、時々生えてる木もすべて、紅葉の綺麗な色に染まっていました。
そして、山のてっぺんには草は生えておらず、鈍色の岩山がそびえていて、その岩山がきれいな景色に風格を添えていました。右を見ても左を見てもその先を見ても、ノルウェーの秋の山々の絶景しかなかったです。
写真は撮れなかったです。けど、そもそも写真を撮っても表現しきれなかったと思います。それぐらい素晴らしかったです。


兄さんも、私の驚き具合に得意げでした。

彼はノルウェーのこの季節が一番好きだと言ってましたが、その理由がよく分かった気がしました。そして曇りだからこそ、このきれいな景色が見れたことも。きっと晴れていたらこの見事な景色が、太陽の光によって少し白っぽく見えたでしょう。

正直、秋はノルウェーを観光するには不便です。
観光地は早く閉まるし、バスの本数も少ない。けどこんな絶景が見れるなら、私は何度でも来たいと心底思いました。


途中で、一緒にご飯を食べることになり、ランチをごちそうしてくれました。
おじいさんおススメのフィッシュフライを食べて、コーラまで買ってもらいました。
本当になんとお礼を言ったらいいかわからない。



おじいさんのおすすめ、めちゃくちゃおいしかった!

そして、まだまだ絶景の中をひた走ります。



その間に色々なことを教えてくれました。

ノルウェーは山を見ると、羊などの家畜がいっぱいいますが、時々道路に出てきてしまうやつがいます。それを仮に轢いてしまうと、持ち主にその代金を支払わないといけないそうです。なので、車の少ない道でもあまり速度は出せないのです。



っま、もし轢いたら、そいつを車に乗っけて、家で食べるけどね笑

さすがノルウェー!ジョークもワイルド笑


途中で、サーモンが昇るという滝も見せてくれました!




そして、予定地の「Mosjøenムーシャ」まで到着。時刻は18時。



兄さんがガススタに寄って、トロムソーまで行く次の車を探してくれた。

しかし、なかなかいないらしい。に今からだと別の街に行く車がほとんどだと言う。


2人はこれから夜だし、私にもうこれ以上のヒッチハイクは勧めないと言ってきました。確かに…それに私もノルウェーの景色を堪能して、もう十分満足していました。



わかった。電車で行くよ!

けど調べると、終点駅bødaブッダまでの電車は終わって、明日の朝4時でした。



時間的に宿を取るのも勿体ない時間。
2人と相談して、お金を使いたくない私は、そこの鉄道駅に野宿する事にしました。(私が散々ノルウェーは高い、と言ったからだと思う笑)
この日は24時間空いていて、夜中の1時代にも便があり、暖房も効いていて、トイレもコンセントもあって、清潔だし、申し分ない仕様。そして、今まで大事に取っておいた「Tromsø」の段ボールはベッドになる事になりました笑

本日のお宿w

お菓子貰った



しばらく、時間があるので、ムーシャの街を案内してもらう事に…絶対日本のガイドブックに載っていないムーシャの街。本当に小さな街だったけど、オールドノルウェーが詰まっていました。

可愛くてシックな木造建築。


入り口のガススタは、今では失われた手動汲み上げ式。


川に泊まっていた船は、昔のバイキングが使っていたものと同じ仕様。波に合わせて船が捻れて、嵐の時水が入らないようになっているそうです。この優秀な船を使って、実はバイキングの方が早くアメリカ大陸を発見したんだよ!と言っていました。

パーに入るとレトロな内装がとても素敵でした。



こんな街の小さいバーだけど、何故かとても人が集まっていた。
そして、みんな食材が表紙に描かれた本を持っていました。



三人で飲み物を頼んで、のんびり話していました。

するとみんながいきなり立って、裏口に一斉に移動し始めました⁉︎


何?何?



とか思って聞いたら、今日はノルウェーでミシュラン3つ星を取ったシェフが、シークレットでパーティーを開くそうで、みんなそれ目当てに集まってたみたいです。
私は全く見た事なかったけど、本人にも会いました笑



兄さんが、「だから、お酒が異常に安かったんだ!」と言っていたました。普通は三人で350krが120krぐらいだったらしいです。どうやら、サービス価格だったようです笑

ノルウェーはよくこういう小規模な身内でのパーティーをやると言っていました
人は少ないけど、人との距離は近いんだ、と…



参加もできたけど、2人も興味ないようだし、あまり惹かれなかったので、パスさせてもらいました。


裏に行ったら、インディアンのような大きなテントが張られていて、中に大きい子羊の姿をした肉の塊が、原始時代のように木の棒にお尻から頭までぶっ刺されて、運ばれてくのを見かけました。

最後に駅まで送り届けてくれて、2人と写真を撮りました。本当にお世話になったし、素晴らしい体験をさせてくれた2人に、今でもとても感謝しています。


最初に乗っけてくれた人を始め、こんな見ず知らずの日本人にこんなに優しくしてくれるなんて、本当にノルウェーの人達はいい人だなと、改めてこの国を好きになりました。

最低限のお礼として、100円ショップで買った日本柄ステッカーを渡して、「いつか日本のお土産を沢山持って、住んでる島に遊びに行くね」と言って、さよならしました。



今回私がたどったルート。

さて、明日こそトロムソー行くぞー


のつもりだったんだけどね笑



陰ながら応援していただける方、一日一ポチお願いします。



コメント