野宿はつらいよ…【世界一周4ヵ国目ノルウェー】


私が駅の椅子に横になってスヤスヤ眠ってると、夜中に一度起こされた。



隣に座ってた人が、夜中の便に乗ると思って起こしてくれたのだ。

ノルウェーの人は何処までも優しい。


お礼を言ってからまた寝た笑



そして無事、始発電車でノルウェーの北の最終駅ブッダへ向かった。



そして、9時半ぐらいに到着。バスステーションの位置を聞て、駅からバスステーションに向かって、15分程歩いた。ここから、北に行くにはバスしかないのだ。

流石にこんな朝早くだから便あるでしょう!


と思った私が甘かった…

もうバスは出てしまったらしい。




そして、選択肢は二択。


次の便、夕方16時45分のバスに乗り、23時にNarvikナルビークという街に着く。
そこから、次の日の朝5時20分にトロムソー行きのバスに乗る。


それか明日12時40分→17時30分着ダイレクトにトロムソーに行ける便。
書いてくれた時刻表




お兄さんにどっちかだと言われた。


いずれにせよ、予想外のプラス一泊だ。
実はこの時、もうフィンランドのロバニエミからタンペレ行きのチケットを取っていた。
しかも、余裕を持たせるつもりが、間違えて一日前の便を取っていた。
逆算すると結構ギリギリの日程だ。



まだ結論を出すには時間がある。
全てを調べて答えを出そうと思って、一度その場を離れてWi-Fiを探しに行った。


カフェに入って、ロバニエミ行きの飛行機から、ナルビークやブッダのホテルやら、考えうる限りの全ての手を調べた。




自分の頭の最大出力で迷った。


もうここで、トロムソーに行かない選択肢もある。
これ以上お金はかけるのは避けたい。
実はノルウェーの高物価の恐怖で、途中から家計簿をつけていた。ペース的には一日一万を余裕で超える旅だった。
普通のバックパッカーじゃあ、あり得ない。
それに、この後向かうのはフィンランドのロバニエミ。冬期はトロムソーからのダイレクトバスがなくなる。

従って、トロムソー行くとまたナルビークに戻って大回りしてから、フィンランドに行くしかない。お金かかる…
もう諦めて、フィンランドを目指す方向も考えました。


おまけに野宿と移動で疲れていたし、お風呂にも入りたかった。


けど、ここまで来て辞めるのは嫌だと言う、頑固な自分もいる。


3時間ぐらい迷った。



そして、結論を出した。

私はトロムソーに行く事に決めた。
色々な人に助けて貰ったし、ここまでの苦労がパーになるのも嫌だった。
最悪また野宿すればいい。
それに予算は普通の人より多く貯めている。その為に、必死こいて貯めたのだから。


そして、もう一回チケット売り場に戻た。受付のお兄さんが「決まったかい?」と聞いて来た。

こうして、私は夕方発のナルビーク行きのバスのチケットを買った。


夕方16時ナルビーク行きのバスに乗り込んだ。到着は23時。
トロムソー行きのバスは明日の朝5時だ、場所さえあれば野宿するつもりだった。6時間だけ待てばいい!それだけの話だ。

トロムソーのホテルはベースが既に高いから、そこでちょっと払っていいホテルに泊まろうと思っていた。

フェリーにバスごと乗って川を渡る。
中の売店の品が美味しそうだったけど、スーパーで買ったパンとフルーツで我慢。

窓の外はキレイなノルウェーの紅葉が続いていた。ノルウェーの景色だけが私を癒してくれた。




バスは、予定時間より少し早くナルビークに着いた。

そして、場所探し。だが、ナルビークの野宿は困難を極めた。

23時に着いて、まずバスステーションの待合室を見た。どうやら24時間オープンだが、暖房がない、トイレもない…そして、屋根もあってベンチもあって座れるが、全面ガラス張りで隠れる所もない。
幸いなのは隣がタクシー会社があり24時間人が待機してるぐらいだ。

ここじゃムリ!他を探そう。
トレインステーションに向かった。重い荷物を担いで20分。ようやく着いたが、中は真っ暗で完全にしまっていた。
そして、Wi-Fiなし。

田舎過ぎて、店も一切空いてなかった。
検索もできない今、できる選択肢は2つ。

・maps.meが示すホテルに飛び込む
・バスステーションで野宿

けど、分かっていた。ナルビークのホテルはどこ行っても高い。
しかも、何の連絡も取れない今、行っても受付が空いてない可能性もある。




腹を括った!



野宿しよう‼︎

もーこれ以上お金は使えない。それだったら、野宿して明日のトロムソーのホテルを少し良くする‼︎

水さえ飲まなければ、トイレも必要ないはずだ。
何かあれば、隣のタクシー会社に助けを求めればいい。

大きい荷物の隣に身を潜めて、携帯をコンセントで充電しながら、寒さに耐えながら、ひたすら待った。とりあえず、風呂敷があったので、風呂敷だけ膝にかけた笑

一回だけ、酔っ払いが通ったぐらいで、他は安全だった。



緊張はしてたけど、やっぱ疲れたので、それでも寝れた。

そして、朝4時半ぐらいに震えながら、起きた。


さみぃー

ネットがないので調べられなかったけど、体感10℃ぐらいだったと思う。
まだあと1時間ぐらいある…トイレは大丈夫だったけど、寒さだけは耐え難かった。
シャワー浴びたいし、あったかいお布団で寝たい!

本気でもう野宿はしないと思った笑


5時に乗るべきバスが来た。もう、すぐ乗ってとりあえず、トイレに行った。
中はあったかかったし、すごく幸せを感じた。
Wi-Fiでホテルを検索して、今日は500円プラスして、個室の宿にした。




それから、あっという間に眠りについた。




気づいたら、トロムソー街までもうすぐだった。




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