手のひらの絵

右手をあげると

私だけの世界が残る

手の上のディスプレイに

四角い私の絵が残る



あの子の絵も眺めるけど

しばしば私を苦しめる

2人で並ぶ笑顔も

それにもう1人加わる時も



羨んでばかりで

あの子になれたらと思ってた

そう思ってた

そう思ってた



だけど、今の私には違う絵がいいかな

私が今、彼女になっても

そこに同じ笑顔はない

同じ絵なんて描けっこない



私には私の好きな絵があって

きみにはきみの好きな絵がある



さあ、自分の絵を撮ろう

私のフィルターにかけられた世界を

自分の手の中に残していくんだ




妬むことも羨むこともない


私はもう自分の幸せは何かわかっているから

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