モロッコのエルフードでホームステイをしよう!【世界一周8ヵ国目モロッコ】



モロッコは結構日数を取ったので、せっかくなので、他の世界一周旅行者があまりやらない事をしたかった。

そこで見つけたのが、モロッコ在住の日本人、森分さんのホームステイだ。



何と、一泊300DHで本当のモロッコの田舎が体験できるという、素晴らしい企画だ。

私は前々日ぐらいに電話で申し込んだ。



そして当日、supertours(スプラトゥールと読むらしい)にの夜行便に乗って、エルフードの街に着いた






朝の4時に…泣


予想よりスプラトゥールは優秀だった。

6:30に皆さんがよく降りるメルズーガに着くので、いいとこ遅れてその時間にエルフード着だろうと思っていた





モロッコ国鉄より、優秀過ぎるよ泣


そして、こんな所で降りる酔狂なヤツ、私ぐらいだ


お陰で運転手と乗務員が騒ついた



いや、お前メルズーガだろ?



チケット見せてみろ!



騒ぐ運転手と現地人



チケットを見せてようやく信用してくれた

細かいことを言うのが、メンドくさいので



友達がいる!
電話したいから、Wi-Fiのあるカフェを教えてくれ!



思ったより、周りには何もない…



てか、この時間に空いてるカフェがモロッコにあったら、まさに砂漠の中のオアシスだ。

てか、森分さんに着いたら電話しろって言われてたけど、起きてらっしゃる?



色々心配はあったが、とりあえず優しいモロッコ人がWi-Fiあるところに連れてってくれる様。



もう、彼を信用するしかなかった。

彼はバスの進行方向と逆にまっすぐ歩いて行った


そして、一軒のレストランに着いた

今後、森分さんの所に行く人の為に書いておこう、名前はYasmina cafe



奇跡的にレストランで、一人の青年がダラけていた。

そこで、Wi-Fiを借りる事に!




森分さんに電話すると、起きていた!

10分後に迎えに来てくれるという



毎度ながらの、彼氏は?結婚は?の質問を受け流しながら、待つこと10分。




森分さんがチャリで現れた。

タクシーを来る間に捕まえようと思ったが、いかんせんこの時間の為捕まらなかったらしい



本当にこんな早く来てすみません

しばらく、レストランの青年と一緒にダラけて

一台の荷台がついた車を止めて、チャリとバックパックを積んで森分さんの家に向かった。



真っ暗でっせ


しかし、ものの5分で車のエンジンが止まった

私達を乗せる前、この車は長いこと旅をして来たそうで、エンジンがオーバーヒートしてる様



私は晴れ女だし、自分でも何だかんだ運が良い方だと思うのだが、車だけはあまり相性がよろしくない



水をかけ


進み


水をかけ


進みを何度か繰り返し



森分さんの家に比較的近くなった所で、歩いて行く事になった


星空の元、森分邸に到着しました。

奥さんのナイマさんも起きてて、お菓子(お手製)とオリーブの漬物、お茶を用意してくれた。



実は今日は重要な日で、森分邸(絶賛建築中)の二階部分の天井を取り付ける大工事があるので、ご馳走が出るとの事。


ヤッター

そして、朝日を見て、一度お布団で寝かせてもらった。



朝9:00起きると、外が騒がしかった。

工事、真っ只中…


工事中…

起きてから、森分さんに呼ばれて、ナイマさんが近くの釜でパンを焼く所を見せてもらいました!

椰子の葉をくべて、パンを焼きます



焼き立てを食べさせてくれました。


もちろん、美味しくない訳ないですよ!
まあ、焼き立てパンに敵うモノはありませんよね笑

しかも、釜で焼くと独特の良い匂いがつくんですよね。
焦げがつくんですけど、それが一番美味しいんですよ




一通り焼き終えて、家に帰って、ケーキと焼き立てパン、美味しいお茶で朝食。



そのあとは、森分さんに付いて行って、村を案内してもらいました。

まず家の近くの広場!この石の置いてある所、お墓です。




小さい石がが頭で、大きい石が足。
そして、顔はメッカの方に向いてます。
ちなみに、私達が歩いてる道もかつてはお墓だった様です。


ここ一面お墓

ただ、2代目ぐらいまでしか拝まないし、墓石もちゃんとしていないことが多いので、皆さんいつの間にか忘れてしまうそう。



何なら私たちが歩いている道も、誰か埋まってるかもね笑
by 森分さん



ここら辺の村は「クサール」を中心に栄えています。


クサール入り口

「クサール」と言うのは、要は城なのですが、王様が住む城ではなく、一種の村の様な物です。

よく海岸で作る砂のお城を想像してください。そんなに何階建てにもしちゃダメですよ笑

砂の代わりに、城は日干しレンガや土のブロックで作られています。
出入り口は一つの門しかないです。




そして、中は二階、良くて三階建になっていて、マーケットや住居や、家畜を飼っているのです。

それが、この小さな村にいくつかあります。
昔はこうして、敵から自分たちの生活を守っていたそうです。

今も人が住んでいます。
第一村人発見w

しかし、いかんせん日干しレンガです。水道は引けません。
水漏れすると溶けるので…


そして、雨の度に壊れていきます


森分さんもかつてのホームステイ先は、クサールの中だったそうですが、水漏れ等のトラブルで大変だった為、今の家に移り住んだそうです。

今もクサール、は少しずつ壊れてるそうです。

いつかこの風景も、なくなる事になるかもしれません。



このクサールの名前は「ウレド・オクバ」

今は「オクバさんの息子」どのクサルにも「最初に住んだ人の名前+息子」と名前をつけてるそう。

中は迷宮のよう


クサールの人が汲む用の水汲み場。





村をふらふらし終わって、ナイマさんと近所のおばちゃんが話していた。


おばちゃんはナイマさんに、「ちょっとこの子借りるよ」みたいな事を言って家に招待してくれた。




何をしたかと言うと、




またパン焼きを見た笑



「流石に2回目だよ!」とは言えず…

てか、アラビア語で言えない…


ニコニコしながら、写真を撮って、それを眺めていた笑

ここのお家は、ひつじと鳩(もちろん食用)を飼っていて、パン焼き小屋のすぐ隣にある





子羊もいるよ!いずれ…


奥さんの子供達も、珍しそうに寄ってきた!

そして、お茶会が始まる。
クッキーはホームメイドだそうなのですが、めちゃくちゃ美味しい。



一緒に出されたこれ


「ズメタ」と言います。テトゥアンで食べた、クッキーの中身と同じ味がしました。
スパイスの独特の風味が美味しい、きな粉みたいな品。


お茶用に出されたコップですが、いつも一つ多めに置いています。

なぜかと言うと、後から来る人の事を考えて事前に用意しておくそうです。モロッコ式の心遣いです。

そして、顔のが薄くて目が細い私が珍しいのか、写真撮影会が笑



超絶美人次女のユスラちゃん
長女ケトゥン&三女ハリジャちゃん

若い子は、写真に抵抗が無いみたい。(奥さんは写真NG)
携帯も持ってて、ユスラちゃんの彼氏に写真を送って、電話がかかってきたので、何故か電話を私に渡してきて、少し彼氏と話す笑

言葉がほとんど通じないので、食べ物の写真を見せて名前を全部教えてもらった。
因みに、あの強烈羊頭ですが、ユスラちゃんも苦手だと言っていました。


そして、奥さんはまた別の物を焼き始めた。




ピザ!ピザ!



と言っていて、確かに間に何か挟まってる。
(後々この正体がわかる)

おしゃべりしてると、ナイマさんが来た!
お昼らしい

けど、奥さんが「ピザを食べてけ」と言うので、ナイマさんと一緒にご馳走になった。
絨毯に靴を脱いで上がり(絨毯の上は土足しません)みんなでご飯



ピザの中は、こんな感じ



いや、めちゃくちゃうまいです


本当はもっと食べたかったけど、ナイマさんも朝からいい匂いの料理を作ってたので、程々に!

食べてると、親父さんと例の彼氏が家に来た笑
言葉はわからないが、何やら私を見てみんなで爆笑していた



女の子達は私の手にヘンナを施したかった(やって貰えばよかった…)らしいのですが、御礼を行ってさよならしました。


家に帰ってから、ひつじのタジン、「タジン ブルヘェン」



これがねー、めちゃくちゃ美味しいのですわ

モロッコで食べた、タジンの中で一番!

プルーンはちゃんと分けて炊いてあって、最後にスープと合わせるのがコツだそう。



食べながら、何でさっき、爆笑されたかを聞くと


どうやら、彼氏と親父さんで私の取り合いをしてたらしい


「俺と結婚するんだ!」的な
(一夫多妻制なので)

日本人は金持ちイメージが、まだあるそうで、逆玉を狙っているみたい

理由はともかく、モロッコではモテモテです。



その後、ハマムに行く(別で書いてます)



そして、ハマムから帰って、夕食を買いにまたチャリ!

肉屋で材料購入

夕飯を買い終わって、夜のマーケット散歩!



ここはナツメヤシの実(デーツ)の名産地。



森分さん曰く、「ここからデーツを取ったら何もない!」だそうです。


薬屋さん


食べなかったけどドングリが売ってる

そして、奥の方には化石の採掘場があります。




街灯のない、星空の下、エルフード郊外をチャリですっ飛ばして帰りました。

帰ると、ナイマさんが風邪でダウンしてました。


なので、夕食は森分さんが、作成。

夕食後、ゆっくりベルベルティーを飲みながら、おしゃべりをしました。

森分さんは青年海外協力隊で、初めてここに来て以来、30年以上モロッコで暮らしてるそうです。


その間に色々あって、今はイスラム教徒だそうです。
初めて知ったのですが、仏教からイスラム教に改宗できないそうです。

何故なら、イスラム教から見ると仏教は哲学の一つで、宗教ではないそう。
なので、形上はキリスト教から、イスラム教に改宗したという事になってます。

ちゃんと証明書が発行されるそうです。

森分さんは今モロッコに暮らして、幸せだと言っていました。
確かにここの暮らしは何も無い。けど、人々の会話や何気ない日常に、幸せってがありました。
都会の幸せとは真逆ですね。



次の日、ナイマさんはすっかり元気になって、森分さんと喧嘩してました笑

朝は超おいしいベルベルオムレツを作ってくれました

森分さんはモロッコの本当の日常を伝えたくて、ホームステイをやっているそうです。

突然のお招きや、都会にすれてない人々、この街では都会にはなかった、あったかいモロッコの田舎がありました。


ぜひ、普通のモロッコ旅に飽きた方は、一泊でもいいので、ホームステイしてみるといいと思います。モロッコがもっと好きになりますよ





あっ、森分さんの家はトイレットペーパーがないので、必須です。持って行ってください!

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