レコンキスタの始まり、コバドンガ!ラーゴスの行き方と心がボッキリ折れた日【世界一周2ヵ国目スペインおかわり】


今日はビーゴのお兄さんオススメ、コバドンガに行きます!
コバドンガから出ているバスに乗って、30分で湖の近くに行けます。
そこがとても綺麗だそうです。
レンタカーも考えたけど、1人で行くときついんだよね!高くつくし!

バスで行ける限り、バスで行きます!


バスターミナルからの8:30のバスに乗り、2時間半でコバドンガ着!
教会が見えてきたあたりから、ワクワクしてきました。






そして着いてから、湖行きのバスをチェック!

バスは冬季はやってないと言われて、仕方がないので、タクシーに変更!

それも今出たばっかりなので、教会を見てしばらく待つ事に!




朝靄のかかった教会は何とも幻想的…



中はシスター達が掃除をしています。
静かに掃除をしている姿が、朝に似つかわしい風景






内装的には凄いものがあるわけではないですが、外観の風格は半端ないです笑

戻るとタクシーがいたので、「Lagos湖」まで行くか聞いてみました。



タクシー

今日は予約で一杯だよ!







キャンセル出ない?



タクシー




本当にダメなやつだ…

マジで⁉どんだけアクセス悪いんだよ‼

けど、ここまで来て行かない選択肢はない…



見たいよー湖‼




インフォメーションのお姉さんに泣きつくと、

あら、ここから5時間で行って帰ってこれるわよ!

最終バスは5時50分ね!
ギリギリ間に合うわ!


決めた!歩いて行こう‼︎


ヒッチハイクという手もあるが、まゆみと言えばハイキング像を崩すのもつまらない。誰も期待してないと思うけど…笑




その前にメインの洞窟だけ拝んできた。



ここからは撮影禁止‼︎

外観はこう!



崖に空いた窪みの中に教会が建っていて、マリア様がいるのだ。

これをみたかったんだよね!中々こういう教会お目にかかれないから



そして、出発!
11時半に出発。
時間的にギリギリなので、ともかく早歩き!
ハイキングの時の神アプリ、maps.meで時々道を確認しながら、なるべくミスしないように!




辛いけど景色だけはきれいだった!
ただ牛のフンは多い、と言っておこう笑


そこら中牛だらけ

ハイキングコースではなく、車用の道路をひたすら歩いた。



ただただ、黙々と登った。ホントに急いでる




途中、自転車に追い抜かされる


ちょっと哀れな視線で見られる…

けど景色はいい!気にすんな!

そして、最後道路の道かハイキングコースか迷った。

丁度おじいさんが下山途中で道を聞くと、ハイキングコースの方が景色が良くていいという!

そして、そちらを選択した。
最初の登りはきつかったけど、後は絶景だった!



アストゥリアス地方は昔、金が採掘されていたそうで、険しい山々は人が金採掘によって、山を削った後だそうです。(昨日の考古学博物館:談)それがこの景観を産み出しています。

牛とのどかな牧草地は、アルプスの少女ハイジを思わせます。



そして、しばらく進むと水たまりにさしかかった。

道が完全に水たまりに塞がれてるので、牧草地を回るしかない。水たまりは、私に向かってコの字型になっていた。そして、コの口の空いてる方が、私に向かっている形で通せんぼしていた。

コの字の真ん中まで進んで、左右を観ると、私が立っている道の真ん中から、道端の牧草地との間に、島のように草が生えていた。




ここなら越えられるかな?それを踏んで乗り越える事にした。


よいしょ





それを踏みしめると、あるはずの地面がなかった…





草は水草で、島なんかなかったのだ…




ずぼっ


そのまま、ひざ下ぐらいまで水に浸かった…泣



一応、言っとくけど、辛うじて肥溜めではない!



水たまりだ!





だが、周りにはいっぱい牛がいる…

後はもう想像したくなかった…


本日一番のガッカリ...


片足だけで済んだし、短パンレギンスのカッコだったので、レギンスを脱げは多少何とかなる。けど、私の精神的ダメージは大きかった。




これは後々、レギンスを脱いだ後の写真…





見ると腰に巻いたパーカーも汚れていた。

私の中でポッキリ、何かが折れた。



けど、道は続いている。そして、周りには誰もいない。
予定到着時刻が迫っているが、まだ湖は見えてこない。

引き返そうかな…

いや、進もう!
進まないと人もいない。上でゴミ袋をもらって、靴と靴下以外全部脱ごう。





ともかく先を急いだ。こんな遺跡や、洞窟があったけど、私はただ湖に着きたかった。





そしてついに予定地へ着いた!

よかった!近くのレストランで、ゴミ袋を貰い、一応代わりにアイスを買った。


2.5€。高い…

14:30!キッチリ3時間で、湖(ラーゴス)に着いた。

きれいだったけど、途中の道の方がそれ以上にきれいだった笑




そして、心がそれ以上に折れていた。

帰りは不本意ながら、ヒッチハイクを決めた。

歩きの時間と疲労、ヒッチハイクのリスクを天秤にかけた時、ヒッチハイクの方が断然勝っていた。

会話もできるしね笑



ありがたい事に2台目で老夫婦の車が止まってくれて、あっという間にコバドンガに戻れた。

私が1台目に過ぎ去られるのを見て、待っててくれたらしい…ありがとうございます
歩いて来たと言ったら、びっくりされた笑

さよならして、一応バスの時間を確認したら、最終は5:15だった…




多分、あのまま歩いてたら、確実間に合ってなかった。逆に落ちてくれてよかったかも笑

上は見る所がいっぱいあって、もう少しゆっくり観たかったな…(トロッコとか、面白そうなの沢山あった…)




実はコバドンガ、歴史的価値も高いのです。

ここは、スペインの国土回復運動、レコンキスタが始まった土地でもあります。

むかしむかし…イベリア半島はイスラムの王朝、ウマイヤ朝から侵略を受けました。

その時、イベリア半島の多くは西ゴート王国の統治下でした。

しかし、政権は荒れており、市民は困窮に苦しんでいました。
その為、侵略を受けたときに、ほとんど戦意がなかったそうです。そうして、イスラム勢は、どんどんイベリア半島を侵攻していきました。そして、アストゥリアス地方の一部を除いたイベリア半島のすべてが、ウマイヤの統治下に置かれました。

多くの諸侯が投降する中、唯一抵抗を続けていたのが、西ゴート王国の豪族、ペラーヨでした。

長きにわたり抵抗を続けていたペラーヨですが、それでも次第に追い詰められていきます。

そして、ここコバドンガで雌雄が決することとなります。
ペラーヨはコバドンガの狭い地形を生かし、戦いが最高潮に達したときに、隠れていた洞窟から飛び出し、敵方に切り込んでいきます。

そして、司令官を殺し、戦いに勝利をおさめます。

これが、キリスト教が初めてイスラム勢に勝利した歴史的な戦いとなります。

ペラーヨはその後、スペイン王国の基盤となるアストゥリアス王国を建国します。


コバドンガの戦いがなければ、今のスペイン王国はなかった‼
それぐらいスペイン人にとっては、重要な所!


ゴメン。後々調べて知ったよw

ペラーヨ像

スペイン人が、「ペラーヨ、ペラーヨ」って騒いでたから、よくわからないまま撮影w


ペラーヨが隠れていた洞窟が最初見たここ↓


サンタ・クエバ


適当に見てました笑

もう少し、ペラーヨ様を拝んでおけばよかった…


その時は何も知らないまま、最後に、大きい鐘を観て去りました。残念な奴だ…




靴ですが、元々足に合ってなかったので、マドリードかバルセロナで買い換える予定でした。

買ってから捨てるつもりでしたが、これを鞄に入れるのは絶対に嫌だったので、捨てました。
足に悪かったとはいえ、ノルウェー4山を超えたこいつには少し思い入れがありますが、これで踏ん切りがつきました


「ありがとう、さようなら」と言いながら、
宿に放置…




しばらくは、キーンのサンダルとTOMSで過ごします。

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