風車の町で



青空の白い風車


荒野に佇む白い風車



今は長き仕事を終えて

街を見下ろし立っている



風は彼の為に吹いてるのに


ただ風車は立っている



この風車のように


私も時が止まってしまって


進む事をやめてしまったみたいだ




風がある方に向かっているのに


延々ずっと止まっている




歯車はまだ古くはないのに


動く事を忘れてしまったみたいだ




ドン・キホーテのように


間違えでもいいから


立ち向かえたらいいのに




いつしか風も止まってしまって


私と風車だけが夕日に染まっていた




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